クーラーボックスの性能比較

新しくコールマンのハードクーラーを購入したので、クーラーボックスの性能比較を簡単に行ってみました。

比較したのは51リットルのコールマンと、26リットルのダイワ、そして多分25リットルのコールマンのソフトクーラーです。

コールマン 54QT ステンレススチールベルトクーラーを購入

ハードクーラー ダイワ  プロバイザー VS-2600R  26L

コールマン ソフトクーラー25Lエクストリーム シルバー

ダイワはPanasonicの冷蔵庫と同様に真空断熱材を使っているというので期待して購入したのですが、どうもいまいちだと感じていました。


比較方法

エアコン28度設定の室内に次のようにクーラーを並べました。この状態で1時間ほど放置して温度を合わせます。

そして次のように氷を150gずつ入れます。氷のサイズにより数グラム異なります。


これで2時間おきにふたを開けて氷の解け具合を見てみました。


2時間後

楽しみにふたを開けてみました。

コールマンハード

ダイワ

コールマンソフト

むむ。コールマンハード一番が解けているような気がします。はたして、あと2時間持つのかと思ったけれど、庫内も冷えているから行けるだろうと楽観的に考えました。


さらに2時間後

どれも完全に水になっていました(笑)


そこで、うちのが温度計を取り出して測ってみました。


結果は次の通り。精密ではないので測り直すと温度が少々違います。小数点以下はちょっと違った気もしますが、概ねこんな感じです。

コールマンハード13.6度
ダイワ 12.6度
コールマンソフト 9.6度

何と新しく買ったコールマンのハードの温度が一番高い! そしてコールマンのソフトが一番低いという衝撃の結果に。

といっても、これには理由があります。コールマンはダイワのほぼ2倍の容積があります。そしてコールマンのソフトは上の写真でもわかるように、つぶれていることもあり本体部の容積が小さいです。その体積の差が温度の結果になったものと思います。

そう考えると、コールマンのハードは容積の割にダイワと大差がないのでなかなかの性能ではないかと思えます。

写真を見ていて気が付きましたが、ダイワは水濡れ防止のスノコで少し浮いているため床からの熱も伝わりにくそうです。

条件を変えて明日もう一回テストしてみようと思います。


再テスト

氷を200gに増量して、ダイワからすのこを外して再テストしています。


2時間後

ダイワ

コールマンハード

コールマンソフト

ダイワとコールマンハードはいい勝負です。ダイワの方がやはりやや多いかなという気はします。ソフトは相変わらず多く残っています。

ちなみに、ガラスの器に数gのバラツキがあり、前回は助手が器を載せた後0リセットしていると思っていたらしていませんでした。なので前回は最大で10g近くのバラツキがあります。

今回は氷を増量してなおかつ0リセットもしているのでより精度が増しています。

次は1時間後にチェックです。


1時間後(トータル3時間後)

1時間が経過したのでふたを開けてみます。

ダイワ

コールマンハード

コールマンソフト

基本的には変わらない感じですがダイワよりコールマンハードの方が残っているようにも見えます。次の1時間後を見てみます。

1時間後(トータル4時間後)

さらに1時間が経過したのでふたを開けてみました。今回は氷を増量しただけあって残っています。

ダイワ

コールマンハード

コールマンソフト

左からダイワ、コールマンハード、コールマンソフト

実験結果

上の写真のように、氷の残り具合は大差がありませんでした。クーラーボックスの容積はずいぶん違うのでこれは興味深い結果です。

試しに温度を測ってみたところ次の通りでした。小数点以下は四捨五入しています。

ダイワ: クーラーボックス底の温度20度、水面8度
コールマンハード: 底22度、水面8度
コールマンソフト: 底20度、水面7度

測るたびに小数点以下の誤差がでるので数値は目安です。それでも、概ね庫内は20度、水は8度となっています。念のため氷を直接測ると1度と出ました。

考察

実験結果から、例えばそれぞれのクーラーにアイスクリームを1本ずつ入れて遊びに行ったら、どれも同じくらいに溶けているということになります。ダイワと同じ量の氷を入れれば、コールマンは2倍の容積を冷やせるとも言えます。

逆に容積に見合った氷を入れた場合には、コールマンのハードはダイワの2倍近く氷が残るということになりそうです。50g氷を増やしたら氷が残るようになったのですから、多分そうなんだろうと思います。しかも2回目の実験では3時間目に1回多く蓋を開けています。

2002/9/8追記
この実験は、クーラーボックスとボックス内の空気の持つ熱でどれだけ氷を解かせるかというものでもあります。ボックスの内部面積が大きければ大きいほど、空気が多ければ多いほどボックス内の熱量はあるわけなので基本的に容量が大きいほど不利です。

それでもコールマンハードの解ける量がダイワと大差なかったのは、(断熱材を含む)外部からの熱の流入が少なかったためだと思われます。断熱性能の違いがコールマンハードの氷を持たせたものと思います。

実際の使用の場合には、また条件が異なってきます。内部に食材という熱源を入れるわけですから。ダイワの二倍の量の熱源を入れたら、当然氷は速く解けるものと思います。二倍の食材を増やすにはやはり二倍の氷が必要だろうと思います。ただし、二倍入れた場合の氷の持ちはコールマンの方が良いはずです。断熱性能の違いが効いてきますから。

今回は、氷を底の冷気がたまりやすいところに置きました。私は板氷をボックスに立てて入れるか瓶や缶の上にのせて冷やしています。そういう氷の入れ方をした場合にどうなるのかも興味深いです。

妻は板氷を買ってきて実験すればと言いますが、私のブログの広告収入は月数百円なのでドメイン料も考慮すれば完全に赤字です(笑)

なお、二回目の実験でダイワとコールマンハードの氷の融け方が近づいたのは、スノコの有無に寄るかもしれません。床面から浮かせれば、それだけボックスから熱を与えられずに済みます。氷を入れる際にはボックスから少し離すようにした方が氷の持ちがよいかもしれません。

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