池上彰ファンクラブのメルマガ配信が低レベルで驚いた

とあるところからメールが届いて、これ詐欺メールじゃね?、と思ったので、送信元ドメインを検索したら、次のページがヒットしました。

メルマガQ&A 池上彰ファンクラブ

そちらを読むと以下の記述がありました。

いったんアメリカのメールサーバーを経由してくるために送信者アドレスが、「newsletter@akiraikegami.com」から「newsletter@bmsend.com」に変わってしまうため、日本のいくつかののメールサーバーでは「なりすましメール」と判断されて迷惑メールに振り分けられてしまうことが少なからずあります。


下記に代表的なメールアドレスのホワイトリスト化の手順が書いてありますが、要は「bmsend.com」ドメインを受信許可リストに加えることです。念のため以下のドメインも加えておけば完璧でしょう。
www.benchmarkemail.com
visitor.benchmarkemail.com
bmsend.com
bme1.net
benchurls.com
bmetrack.com

おいおいおい、です。

送信元を詐称しているのですから迷惑メール判定されるなんて当たり前のことです。

さらに、ドメインをホワイトリストに追加したら、このドメインから送られてくる本当の迷惑メールや詐欺メールが受信トレイに入ってしまうじゃないですか。

ご高説を垂れる池上彰の、ファンクラブにしては、あまりにも不勉強で恥ずかしくないでしょうか?


独自ドメインを使う

まともなメール配信サービスの提供会社なら独自ドメインで送信する方法があるはずです。

次のリンクは、メール配信サービスSendGridの正規代理店である構造計画研究所の独自ドメインを利用する場合の設定方法です。

独自ドメインを利用する 

私自身、Microsoftのメールサーバーサービスを使って、独自ドメインを利用するように設定していますが、特に問題は起こっていません。安定稼働しています。


ブラックリスト対応

ついでにブラックリストについても書いておきます。

インターネットには、迷惑メールの送信元を公開している組織があり、迷惑メール対策ソフトはそこを参照している場合があります。

以前、取引先からのメールが届かないと連絡があり調べたところ、とあるブラックリストに登録されていました。登録されていても、本当に迷惑メールを送っていないのなら申請すれば削除されるはずです。

現在使っているIPアドレスが、以前別の組織により迷惑メール送信に使われていた時などは、最初からブラックリストに載っている可能性があるので、新しくIPアドレスを取得した場合には最初にチェックする必要があると思います。

正しく設定して、しかるべき対処をしても、再度ブラックリストにのるようなら、自社の従業員が問題のあるメール送信をしていないか調べる必要があるでしょう。


迷惑メールフォルダーに入らないようにする

というわけで、自分の組織が送ったメールが迷惑メールフォルダーに入るなんて、私はシステム管理者として恥だと思っています。

正しく設定をして、正しく管理していれば、そうそう迷惑メールフォルダーに入らないと思います。

もっとも、いかにも迷惑メールらしいメールの書き方をすれば迷惑メールと判定されかねない面はありますが。


なお、池上彰自体はわかりやすいので、私も本を買っています。


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