IPv4通信をPPPoEからIPoEに変更して高速化

というわけで、いつの間にか家のネットがIPv6化されていたことに気が付きました。

いつの間にかIPv6が有効になっていてびっくり仰天


IPv4がPPPoEで遅い

そして、現状はIPv6は高速なIPoEを使い、IPv4は従来の遅いPPPoEを使っていることがわかりました。

IPv4 (PPPoE): 下り 191, 上り97 Mbps
IPv6 (IPoE): 下り473, 上り95 Mbps

契約しているフレッツ光ハイスピードマンションは下り200Mbps、上り100Mbpsの制限があります。ただし、IPoEを使う場合には下りの制限が1Gbpsになります。その制限通りの速度です。


IPv4 over IPv6を使えばIPv4もIPoE化できる

IPv4が遅いのはPPPoEのルートが遅いためのようです。PPPoEの通信方法を処理する装置が混雑しているためだという事です。

それに対してIPoEの通信方法のルートはガラガラなので速度が出やすいという事です。PPPoEが古い通信方法で無駄があり、IPoEが新しいシンプルな通信方法だというのもあるようです。(PPPは電話回線とモデム時代のプロトコル。IPoEはイーサネットまんまらしい)

IPv4のデータをIPv6で包めば(カプセル化)IPv6データとして、遅いPPPoEを使わず速いIPoEのルートを通すことができます。これがIPv4 over IPv6です。IPv4がIPv6ルートを超えていくくらいの意味だと思います。

包まれたIPv4データはプロバイダーによりIPv6から取り出されてインターネットに流されるようです。

v6コネクトサービス構成 ASAHIネット

単純にPPPoEの混雑を回避できるだけでなく、私の契約しているフレッツ光ネクストの「マンション・ハイスピードタイプ」の場合、IPoEを使えば下り200Mbpsの制限が1Gbpsまで大幅に緩和されます。

これはやるしかありません。


ホームゲートウェイがIPv4 over IPv6に対応していない

現在NTTからレンタルしているホームゲートウェイPR-400NEはIPoEには対応しているもののIPv4 over IPv6には対応していません。つまりゲートウェイ単体ではIPv4をIPoEのルートに通すことはできないという事になります。

(ホームゲートウェイは、光回線に接続するためのONUと、ひかり電話のアダプター、そしてルーターが一緒になったものです)

ホームゲートウェイPR-400NE

幸いなことに、世の中にはIPv4 over IPv6に対応しているWi-Fiルーターというものがあります。これを使えば、Wi-Fiルーターの機能を使ってIPv4のIPoE化ができます。

Wi-Fiルーター NEC WG-2600HP4


プロバイダーによって異なるIPv4 over IPv6方式

問題なのはプロバイダーによってIPv4 over IPv6の実装方法が異なることです。

ASAHIネットの場合には基本的にはDS-Lite (Dual-Stack Lite)という方法でIPv4 over IPv6を可能にしています。

IPv6接続機能(IPv4 over IPv6接続) ASAHIネット

しかし、ASAHIネットのDS-Lite方式をサポートしているWi-Fiルーターは次のように少ないです。

NECの場合は次のモデルです。

Aterm WX(AX)1800HP
Aterm Biz SH621A1
Aterm WG1200HS4
Aterm WG1200HP4

型番を見ただけでしょぼそうです。実際WG1200HS4やHP4はアンテナが2ストリームで、現在使っているWG-2600HP4の4ストリームに劣り、ダウングレードになってしまいます。

WX1800HPはヨドバシ等の量販店では普通に販売されておらず、AX1800HPはAmazon専用モデルです。こちらにしてもアンテナは2ストリームで最速1201Mbpsなので買う気になれません。


WG-2600HP4でも利用可能かも

検索してみると私の持っているルーターの一つ前のモデルWG-2600HP3でIPv4 over IPv6を利用している方がいました。

WG2600HP3での「ipv4 over ipv6」接続について Yahoo!知恵袋

上の質問の中で、次の回答をもらって、接続に成功しているようです。

Atermですと、transixのモードに設定して、AFTRアドレスをFQDNで、「dslite.v6connect.net」と設定するとWG2600HP3で接続できると思います。

ただし、ASAHIネットとしては手動での設定については対応していないという事です。

IPv4 over IPv6接続(DS-Lite)に必要な情報を、手動でルータに設定できますか?

ルータへの手動設定には対応していません。

そのため自己責任という事になります。

モデルによっては「自動判定」をオフにして、「動作モード」に「transix」を指定するだけで容易に接続できたと書いている方もいます。

WX3000HP、【v6コネクト】に対応していることを確認

とりあえずこれで試してみようと思います。


申し込みは簡単

というわけで、ASAHIネットのサイトで早速「IPv4 over IPv6接続」を申し込んでみました。

IPv6接続機能(IPv4 over IPv6接続)

申し込みはとても簡単で、入力はホームゲートウェイを使うか自分で用意したルーターを使うかくらいでした。

その結果「設定情報配信待ち」のステータスになりました。

申し込んで数時間で利用可能になるようです。


日曜日の13:40に申し込んで、16時に見てみたところ次のステータスに変わっていました。

IPv4 over IPv6接続:提供中(DS-Lite方式)

これであとはルーターを用意するだけです。


Aterm検索ツールをダウンロードしておく

設定作業中にAtermを見つけられるように予め検索ツールをダウンロードして使えるようにしておきました。

Aterm検索ツール  ダウンロード


PR-400NEを初期化

次にホームゲートウェイのPR-400NEを初期化します。

いらなくなるPPPoEの設定などが残っていて邪魔すると困るので。

初期化の前に念のため設定のバックアップを取っておきました。

初期化後は「IPv6セキュリティのレベル」を「高度」に設定しておきます。他のフレッツユーザーからアクセスされたらたまりませんから。

ひかり電話ルータ (PR-400NE)サポート NTT東日本


WG-2600HP4の初期化と設定

PCとWi-FiルーターWG-2600HP4をLANケーブルで接続し、設定画面からWi-Fiルーターの初期化を行い、ルーター本体のスイッチでルーターモードに切り替えました。

Aterm検索ツールを使ってルーターを見つけてログインし、「基本設定」を開きます。

「自動判定」をOFFにして、動作モードにtransixを指定しました。

しかし残念ながら、これだけではIPv4が動作しませんでした。

そこで「接続先設定」を開きます。

そして次のようにAFTRのFQDNにdslite.v6connect.netを指定しました。

その結果IPv4も利用可能になりました。

なお、IPv6についてはファイアウォールの一種SPI(Stateful Packet Inspection)が動作していました。これで安心です。


IPoE化後の速度

肝心の速度の方はというと、有線接続での話ですが、次のようにIPv4が200Mbpsの壁を越えて、476Mbpsに速度アップしました。(IPv6が600Mbpsを超えているのにも驚きました)

無線の方はというと、IPv4は339Mbps、IPv6は343Mbpsとなりました。IPv4はアップしましたが、IPv6は下がりました。

これは、Wi-Fi5のリンク速度が落ちたためで、IPoEとは無関係です。無線のセキュリティをWPA2からWPA3に上げたのも原因かもしれません。(リンク速度が復旧しても接続速度が遅かったので、時間の問題かWPA2のせいではないかと思います)

この次はルーターをWi-Fi6化してみようと思います。


IPv6だけでもそれなりに見ることができる

IPv4 over IPv6が機能しないときに、だめもとでWebの閲覧をしてみたところ、Google検索はみることができるし、NECのサイトも見ることができたと思います。意外にもIPv6だけで見ることができるサイトが既にそれなりにあるんだなと思いました。

一時はIPv6って、いつまで経っても普及しなくて失敗かと思っていましたが、そんなことはなかったんだと気が付きました。

この調子で行くと、じわりとIPv6への移行が進んでいくのかもしれません。

IPoEのようにIPv6を使うインセンティブがあると、移行も進んでいくのかもしれません。


Aterm WX5400HPなら正式対応しそう

Atermの接続確認済みリストを見ると、動作確認済み事業者/通信サービスとして、株式会社朝日ネットの「v6 コネクト(国内標準プロビジョニング方式)」サービスが書かれています。

IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)接続確認済みリスト

v6コネクトについては、ASAHIネットが次のように説明しています。

「v6 コネクト」とは、株式会社朝日ネットが電気通信事業者向けに提供するIPv6接続サービスの新ブランド名になります。

(再掲載)「v6 コネクト」のオプションサービスについてのお知らせ 2020/2/12

また、上のページで次のようにも書かれています。

ASAHIネットでは、「v6 コネクト」の基本サービスを利用して「IPv6接続機能」をご提供しております。

ASAHIネット 「IPv6接続機能」 サービスページ

このASAHIネット「IPv6接続機能」につきましては、現時点では「v6 コネクト」の以下オプションサービスをご利用いただくことはできません。

・DS-Lite方式によるIPv4 over IPv6接続機能

・IPIP方式によるIPv4 over IPv6接続機能

当初はIPv6接続機能のみで、オプションのIPv4 over IPv6は提供していなかったようです。

インターネット接続プロバイダーのASAHIネットとしては2021/4/1から会員向けにサービスの提供を開始したようです。

ISP「ASAHIネット」会員向けにDS-Lite方式の接続サービスを提供開始

ASAHIネットのIPv6接続機能はv6コネクトの接続機能と基本的には同じではないかと思います。v6コネクトとして動作確認されているデバイスもASAHIネットがサポートしているAterm WG1200HS4とAterm WG1200HP4です。

Atermの動作確認済み製品を見ると、新たにAterm WX5400HP, Aterm WX3000HP2, Aterm WX1500HPが加わっているようです。

動作確認済み対応製品 IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)

三つの商品は2/10発売予定です。

NECプラットフォームズ、テレワークやオンライン学習に最適なWi-Fi 6対応のホームルータ3機種を発売

v6コネクトに対応していれば、ASAHIネットのIPv6接続サービスに接続できる可能性が高そうです。


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