会社の電話をソフトバンクのUniTalkでTeams化

会社の電話をTeams化しようとしているところですが、これがそんな簡単な話ではありませんでした。


これまで使っていたのは

NTT東日本のビジネス向けIP電話サービスひかり電話オフィスA(エース)です。フレッツ光等を契約してそれを通して使うIP電話です。

家のひかり電話と違って、会社では複数の回線で複数の人が使うため、それに対応したビジネスフォンを接続して使うのが普通です。

ビジネスフォンはPBX(交換機)と電話機で構成されていて、新品で購入すると結構いい値段がします。

そして電話機の増設や設定も通常は業者の人にお願いするのが普通です。それには時間も費用も掛かります。また、PBXの故障に備えて保守に入る必要もあります。

現在使っているビジネスフォンは中古を購入しました。購入した会社に問い合わせてみたところ、本体の修理は一週間かそれ以上かかる。保守契約を結べば二三日短縮される予定、という事でした。これはマズイ。費用は10万くらいかかるときもある。

会社でビジネスフォンを使っている方は保守に入っているかどうか、壊れた時にどれくらいで復旧できるのかよく確認しておいた方が良いでしょう。

なお、販売店に聞いてみるとそう滅多に壊れるものではないという事ですが、壊れるときは壊れるようです。


Teamsとは

Microsoftがクラウドで提供するチャットサービスです。ビジネス版のLINEと思えばよいと思います。チャットはもちろん、ビデオ会議の開催もできます。

Microsoft 365を契約していれば、アプリのみのプランとかでない限り大概は追加費用なしで利用できます。

実際にはそれにファイル共有機能やスケジュール管理など色々な機能が統合されていて、電話回線も統合可能です。


Teamsに対応する電話サービス

Teamsに電話回線を統合するサービスを提供している会社は複数あります。

おそらく最初にTeams対応の電話サービスを提供したのはソフトバンクだと思います。サービス名はUniTalk。当初は03(0AB-J番号)番号のみでしたが、その後050が追加されました。Microsoftの電話ライセンス870円と03の場合は800円で通話料込。050の場合は電話ライセンスと300円で通話料別。明朗会計です。

KDDIはCloud Calling for Microsoft Teamsを提供していますが050のみ。今は分かりませんが、以前は実質無料で取れた怪しげな050番号をビジネスに使うはちょっと。

ドコモも提供しているようですが、ドコモについては見積もりベースでどうやら料金も高額なようです(実証環境構築費用 ご参考価格:80万円~)。現時点でもサービスについてのページが見当たりません。

以前個人でVodafoneを使っていたけれどメールの遅延が凄まじく、それが原因で彼女とけんかをした事もあり、我慢の限界でauに乗り換えました。それなのでVodafoneを継承しているソフトバンクは正直利用したくありませんでした。そもそもソフトバンクのイメージが良くありません。

しかし、上記のような状態なので仕方なくソフトバンクを選択することになりました。

ちなみに、既存PBXとの統合を考えるならソフトバンク以外の選択となるでしょう。

「Microsoft Teams+FMC」で、PCは電話を飲み込んでしまうのか?


ひかり電話からのナンバーポータビリティーができない

UniTalkのサイトのFAQに次のQAがあったので番号の移行はできると思っていました。うちの電話番号はNTT東日本で取得していたので。

Q: 番号ポータビリティは可能ですか。

A: NTT東日本・NTT西日本より一般加入電話及びINSネット向けに払い出された電話番号の場合は、番号ポータビリティ可能です。

だがしかし、ソフトバンクと話を進めたところ、ナンバーポータビリティーができないという事実が判明。

会社の番号は、電話加入権(昔の人なら知っていますが何万円もしました)を使って取得した番号ではなく、オフィスAのひかり電話で取得した番号でした。

そういえば、加入権を使って番号を取得するかどうか検討したような記憶がよみがえってきました。結局、安心のNTT以外に換えることはあるまいという事で、ひかり電話で取得したような気がします。まさかこんな日がやって来るとは。

NURO光なんかはこのあたりをきちんと説明しています。さすがSONY。

NURO光でんわで、現在の固定電話番号を引き継ぐ場合(ナンバーポータビリティ)

2025年に番号ポータビリティが可能になるかもしれないようですが、このコロナで遅れている可能性もあります。逆にニーズの高まりで圧力も高まっているかもしれませんが。

各社ひかり電話(固定電話)の番号ポータビリティ実現は2025年?


ボイスワープでしのぐ

代表番号のTeamsへの移行がついえた以上代替策を考える必要があります。そこで考えたのがボイスワープ。

契約しているオフィスAには今まで使ったことがなかった電話転送機能ボイスワープがついているので、これを使えば代表番号をTeamsに転送できそうです。

そのむねソフトバンクに伝えたところ、ボイスワープが使えるかどうかNTTに確認してほしいという事でした。

NTTに電話したところつながる可能性は高いというようなあいまいな回答でした。まあ、相互の接続性なんて検証していないでしょうし。

そのため、実際に転送できるのかどうかテストを行ってから導入することになりました。(テストでうまく行ってもその後使えなくなる可能性はありますが)

そして実際に試したところ、転送先が050でも03でも会話に支障がないレベルで転送されていました。


Business VoiceライセンスはMicrosoftから買えない

Teamsの電話機能を使うには、Microsoft 365側に「Microsoft 365 電話システム」ライセンスが必要になります。英語名はPhone Systemです。

これは大企業向けのMicrosoft 365 E3などのライセンスと組み合わせるもので、Business Standardなどの中小企業向けライセンスの場合には、 Business Voiceというライセンスを使用します。

つまり以下の組み合わせです。

Microsoft (or Office) 365 xxx + Phone System
Business xxx + Business Voice

問題なのはBusiness VoiceライセンスがMicrosoftから直接購入できない事です。ではどうするかというと、CSP(Could Solution Provider)、要は代理店からの購入になります。

ソフトバンクの場合には、対になるBusiness Standardもソフトバンクから購入する必要があるという事です。既にBusiness Standardを持っている場合には買い直しになります。

(ソフトバンクグループのBBソフトサービス株式会社が運営するライセンスオンラインではBusiness Voice単体で購入できるように見えます)

https://biz.licenseonline.jp/product.php?id=529

さらに問題なのはCSPからライセンスを購入すると原則はそのCSPからサポートを受けることになる事です。CSPのレベルが低いとサポートもそれ相応ということになってしまいます。

今回は、一部の Business standardをOffice 365 E3に変更し、Phone SystemをMicrosoftから購入することによりMicrosoftからサポートを受ける権利を確保しました。

ただし、厳密にはBusiness Voiceにまつわる問題はMicrosoftにできないことになると思います。ライセンスが異なるだけで機能的には同じだと思うので実用上の問題はないような気もしますが。

Phone Systemの場合はMicrosoft 365の管理サイトから普通に購入できます。検索するときは「電話システム」で。


ソフトバンクに管理者権限を要求される

ソフトバンクから、リセラー承認をしてほしいという連絡があり、指定のURLをクリックしたところMicrosoft 365の管理画面に飛び、そこで承認をする画面となりました。

ところが説明を見るとどうみても全体の管理者権限を与えるように見えて、Microsoftに確認したところやはりそうでした。これだと、メールボックスの削除を含めてあらゆることがソフトバンクにできてしまいます。CSPに管理をゆだねるとはこういう事かと思いました。

これは御免なので、ソフトバンクと交渉して権限なしで承認させてもらいました。

ただし、トラブル時にスムーズに解決できなくなる可能性があります。


050は03より品質が少し劣る

IP電話の品質はいまいちだけれど、03番号を取得できる場合には一定の品質をクリアしていると聞いたことがあります。

ソフトバンクに問い合わせたところ、Unitalkにおいての比較検証はしていないけれど、一般論で言う技術的な仕組としてのレベルで、050番号(IP電話)<0AB-J番号(050が少し劣る)というクオリティになる、という事でした。

そのため、番号から与える印象を含めてお客様との対応が多い者については03番号を割り当て、他はコストを抑えるために050を割り当てることにしました。


ライセンスの割り当て

電話番号を割り当てる前に、ライセンスを割り当てます。中小企業なら例えば次のようになるでしょう。

Microsoft 365 Business Standard (ベースとなるライセンス)
Microsoft 365 Business Voice (Microsoftの電話ライセンス)
Softbank Calling for Office 365 (ソフトバンクの電話ライセンス)

最後のライセンスはソフトバンクから購入することになります。

大企業なら例えば次の組み合わせになります。

Office 365 E3
Microsoft 365 電話システム
Softbank Calling for Office 365 

ライセンスの割り当ても電話番号の割り当てもソフトバンクからマニュアルが提供されるので難しくないでしょう。


050はすぐに通話可能で03は時間がかかる

050が割り振られた時には、ライセンスと番号の割り当てを行ったところ、ほぼすぐに外部との通話が可能になりました。

ところが、03の場合には、番号を割り当てた翌日に開通通知が来て、それからさらに数時間して実際に通話ができるようになりました。03番号を利用できるようになるには時間がかかると覚悟しておいた方が良さそうです。

もっとも050もたまたま早く開通したという可能性はあります。

ソフトバンクの資料には、反映までに最大24時間かかると思えるような記述があります。


ソフトバンクとのやり取りに時間がかかる

相当引き合いがあるのか、ソフトバンクに問い合わせると回答には二三日かかるという印象です。導入には余裕を持ったスケジュールが必要だと思います。

また、連絡をする際に、メール中にあるアドレスを追加するのを忘れないほうが良いと思います。最初これがCCに指定されているものと思っていたところ、指定されていたのは別の番号で、そのせいか2週間くらい連絡がなかったことがあります。

いや、それ最初からCCに入れといてよと思うのだけれど。


実際使ってみて

050を使ってみた感想としては、かけた時によって通話品質が異なり、非常にクリアで何も問題ないと言われる時もあれば、音声が途切れ気味であったりノイズが入ると言われることもあります。しかし、会話に支障が出るほどの品質の低下は今のところありません。品質が悪くても携帯の品質が悪い時のレベルのようです。

留守電機能がついていて、文字起こし機能も搭載されていて精度も高いため、いちいちメッセージを聞く必要がありません。

着信は、他の番号に転送することも、他の番号に同時着信させることも可能です。休暇を取るときなどに便利です。これは個人で設定できるし、管理画面からもできたと思います。

応答メッセージの読み上げ機能もあるので、自分で録音する必要もありません。

転送はその都度転送相手を名前で検索する必要があるので、これは少々厄介です。短縮番号機能があっても良かったと思うのですが。もっとも、全員に番号を割り当てれば転送する必要もあまりなくなると思います。

テレワークでも海外でも電話が利用できるようになりました。海外では電話料金が心配で緊急時以外は電話を使う気になれませんでしたが、今後は気にせず電話を使う事ができます。品質がどうかは分かりませんが。

PBXが不要になるのでBCP対策もばっちりです。故障を心配する必要もなくなりました。オフィスのレイアウト変更も電話業者を呼ばずにできます。サテライトオフィスの開設も容易です。移転で電話番号が変わる事もないでしょう(県をまたげば別ですが)。


自動応答は少々厄介

自動応答を使いたいとなるととたんに難しくなります。まず普通に電話番号を発注すると「ユーザー」タイプで番号が割り振られますが、自動応答には「サービス」タイプの電話番号が必要です。発注する際に自動応答で使いたい番号だと明確に指定する必要があります。

次のページでは中小企業向けの自動応答設定例が説明されています。

自動応答を設定する - 小規模ビジネス向けチュートリアル

説明中で仮想ユーザーライセンスを割り当てていますが管理サイトの購入画面には見当たりません。サービスタイプの番号を購入すると自動的にアサインされるライセンスなのかもしれません。

こちらには日本語バージョンの説明もあります。

Microsoft Teams 電話システムの自動応答

サンプルでは「年末年始対応」という自動応答を作っていますが、営業時間外対応というもっと汎用的なものにして、休日のところに祝日や年末年始情報を追加した方が良いのではないかと思っています。

自動応答を実装したら、また更新したいと思います。


NTT東日本のひかりクラウド電話 for Microsoft Teams

現在は、NTT東日本もTeamsとの電話統合サービスを提供しています。

「ひかりクラウド電話 for Microsoft Teams」の提供について

しかし、後から出してきたサービスなのにソフトバンクの800円に当たる部分が1,430円。ありえん。どういうマーケティングなんだ?

差額は630円なので、10台入れるとしたら、630 * 10台 * 12ケ月 * 10年 = 756,000円。

さらに今見るとライセンス割り当てや電話番号の割り当て作業費用が22,000円。つまり、一人増やしたら44,000円。人が部署を移動したら22,000円かかるという事です。いや、ないでしょ、これ。

おまけにフレッツ光を使用する前提なので、のちのち例えばNURO光とかに変えたい場合にまた問題になってきます。ロックイン戦略なのか?

ただし、NTTだけあってひかり電話からのナンバーポータビリティーが可能で、ボイスワープを使った転送も可能だと言われた記憶があります。


コメント

アクセスランキング(過去30日間)

Excel 2019 クエリが原因で日本語入力の一文字目が勝手に確定する

iPhone 12 Proと iPhone 8 Plusのサイズを比較

Amazon Prime Videoで4K UHD映画を検索する方法

テント アメニティドームM を購入しました

Microsoft Flight Simulator (2020)のPS4コントローラー設定

コールマン タフスクリーンタープ/400 を購入しました

77型有機ELテレビ BRAVIA KJ-77A9G を購入

無印良品 南乗鞍キャンプ場に二泊しました。

iPhone 12 Pro Maxでも裸族かも

タレックス(TALEX)のサングラスには寿命がある