Power Automate for Desktop: Edgeの制御がうまくいかない

しばらく前のWindows Updateからだと思いますが、Power Automate for DesktopからEdgeの制御がうまくいかなくなりました。

具体的には、銀行サイトにアクセスする際の電子証明書の選択に失敗するとか、普段はうまくいくところで正しく動作しないとかです。


以前からEdgeを終了させないと調子が悪かった

以前から、Edgeを終了させずに、つまり画面を閉じずにPower Automate for Desktopのフローを実行するとうまく動作しないことがありました。おそらく前回実行時の情報が残っていてそれが悪さをするのでしょう

そんなときは、Edgeを閉じてからフローを実行すればうまくいっていました。しかし、今回は、画面を閉じても動作が異常です。


Edgeは画面を閉じても裏で動いている

Edgeは終了させても高速化のため、バックグラウンドでプロセスが動いています。つまり、画面上は消えているけれど、裏では待機中の状態です。そしてEdgeが呼び出されると画面を素早く表示しています。

これまでは、画面を閉じれば、裏のプロセスも一旦リセットされていたのだと思いますが、Windows Updateにより、完全に終了しなくなったのかもしれません。

その結果、プロセスに残っている情報が、Power Automate for Desktopの制御に悪影響を与えているのではないかと思います。


プロセスを強制終了

そこで、タスクマネージャーを使って、バックグラウンドで動いているEdgeのプロセスを終了させたところ、正常に動作することが確認できました。

そのため、次のように、フローの最初でEdgeのプロセスがあるかどうかを判定し、あれば、終了するというアクションを組み込みました。

この結果、それまでの異常な動作はなくなりました。完全にプロセスが終了することにより、プロセスに残っていた情報がクリアされるためでしょう。

しかし、この方法だと、プロセスを強制終了するため、Edgeが強制終了されたと言ってくることがあり、気分の良いものではありません。

本当は、Edgeに命令を送って正しく終了させることが望ましいのですが、方法が不明です。


Edgeの設定は効果なし

Edgeの設定「システムとパフォーマンス」にある「スタートアップ ブースト」や「Microsoft Edge が終了してもバック グラウンドの拡張機能およびアプリの実行を続行する」をオフにしてみましたが、私の環境では相変わらずバックグラウンドにプロセスが残ったままです。

Edgeの不具合ではないかと思っているので、いずれ直ることを願っています。


「使用可能な場合はグラフィックス アクセラレータを使用する」で解消

おま環ではないかと思い、これを書いている自宅のPCでも試したところ、最初はうまくプロセスが消えていましたが、オプションをオンオフするうちにプロセスが消えなくなりました。バックグラウンドのプロセスが残るどころか、画面が消えているのにプロセスがフォアグラウンドに残るようにもなりました。

色々試した結果、見出しの通り「使用可能な場合はグラフィックス アクセラレータを使用する」をオンオフしたところ解消し、Edgeを閉じればすべてのプロセスが消えるようになりました。

このオプション自体が問題なのではなく、オプションを切り替える時のEdgeの再起動が効いているのかもしれませんが。

会社のPCでも試してみようと思います。

なお、このオプションをオフにしたところ、Googleマップの3D表示が使えなくなりました。

2024-04-27 追記 結局、これも効果はありませんでした。


グラフィックアクセラレータ

このグラフィックアクセラレーターというのは、ゲーマーならおなじみの、画面描画を高速化するためのパーツ、GPUです。

「グラフィックス アクセラレータを使用する」というのは、アプリの高速化のためにGPUの機能を使うという事です。

ところがこのグラフィックアクセラレーターを使って高速化するというのは、Excel や AdobeのIllustrator等でも使っていますが、これをオンにすると調子が悪いことが結構多いです。以前は、何か問題があったら、とりあえずこれをオフにしてみるくらいでした。

もし今回の原因がこのオプションなら、また悪さをしているという事になります。

GPUのドライバー側の問題かと思いましたが、自宅はNVIDIAで、会社はIntelの内蔵機能なので、ちょっと違いそうです。


グループポリシーによる制限

次の記事では、グループポリシーでローカルコンピューターポリシー > コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > Microsoft Edge にある「Windows の起動、システムがアイドル状態のとき、および Microsoft Edge を閉じるたびに、Microsoft Edge の事前起動を許可する」を無効にすることにより、バックグラウンドプロセスでの実行を抑制する方法が紹介されています。

Edge がバックグラウンドで動き続けてメモリを消費し続ける時の対処方法

これを会社で試したかどうか、記憶にありません。

2024-04-27 追記 これも効果がありませんでした。


仕方なく、Edgeの強制終了を続行中

2024-04-27 追記

依然として、Edgeが終了しない状態が続いています。

Edgeが起動したままだと、明示的にサインアウトしなければ、Webサイトにサインインしたままとなるため、セキュリティ的にも問題があります。


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